私の講演活動のテーマは「妊娠しやすい身体作り」ですが、最も重要なことは身体を温めることです。
子宝でお悩みの方々の実に九割が冷え症です。冷え症の方は手足が冷たいですが、これは末梢の血流循環が悪い状況が常態化しているからです。
血行が悪くなっているのは手足に限った事ではなく、内臓にも十分な血流が行っていないことが考えられます。
手足が冷たいのに子宮や卵巣がポカポカとは、考えにくいですね。内臓の血液が不足するという事は、内臓、すなわち子宮や卵巣の機能低下を引き起こすということです。
ですから、私は身体を温める事を重視してもらっています。
「冷やしてはいけないところ」
をご存知ですか
体を温めるために今すぐできることが二つあります。一つは服装を見直すこと、もう一つは食べ物を見直すことです。
服装について、まず薄着は絶対によくありません。夏は言うまでもありませんが、冬でもミニスカートやショートパンツなど露出の多い服装が流行っています。
外気温が体温を上回る事は、一年を通してもほとんどありません。という事は、薄着になるほど、ドンドン身体が冷えるという事になります。
とはいえ、やみくもに洋服を重ねればいいというわけでもありません。ポイントは、子宮や卵巣がある下腹部や首、手首、足首を冷やさないことです。
マフラーやレッグウォーマー等を上手に使いましょう。
腹巻もおしゃれなものが増えましたし、最近流行っている腹巻とパンツが一体になったハラパン、これはとてもよいアイテムだと思います。
足首と関連して、内くるぶしを少し上がったところに三陰交というツボがあります。
このツボは女性が絶対冷やしてはいけないところですので、ここがスッポリ隠れる長さのくつ下でいつも守ってあげてください。
食べ物で体を内から冷やしていませんか?
食べ物については「自分の体温以下の物を口にしない」ということが大切です。冷たい物をとると、瞬間とはいえ食道や胃を中心に体温が下がります。
もちろんすぐに元の体温に戻りますが、下がった体温を元に戻すためにたくさんのエネルギーが消費されます。
本来なら子宮内膜をフカフカにしたり、卵巣内で卵胞が成長するのに使われる「赤ちゃんのため」のエネルギーだったかもしれないのに…。
そして、旬のものを食べるようにしましょう。東洋医学では食べ物には食性、すなわち体を温めたり冷やしたりする作用があると考えます。
例えば代表的な夏野菜であるトマトは身体を冷やす性質があります。暑い夏なら最適のトマトでも、冬に常食していると体が中から冷えてしまいます。
妊娠はゴールではなくスタートです。やがて授かる赤ちゃんの離乳食やお弁当作りのためと思えば、食材の旬や産地、食性を知る事も楽しくなりそうですね。
百メートル走を早く走るには握りこぶしを作って全身に力を入れて走るより、指を少し伸ばしてリラックスして走った方が良いタイムが出るそうです。
子宝になかなか恵まれないとつい心身に力が入りませんか。無意識に握りこぶしを作っている自分に気づきませんか。
排卵日も大事ですが、たまには旦那さんとの愛情確認を第一とした夫婦生活を持ってみませんか。
きちんとした生活習慣が身についたら、ゆったりとした気持ちで日々過ごしてみて下さい。一喜一憂してもいいです。
作り笑顔でも構いませんから、毎日笑顔でリラックスすることが赤ちゃんに一番早く出会う方法だと思いますよ。
皆さん、ちゃんと妊娠しますよ。だいじょうぶ。
一般社団法人「子宝カウンセラーの会」
事務局長兼理事 柳田 浩二
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