強く想像してください、半年後に妊娠している自分自身を。
最初にどなたに妊娠を知らせますか。
その次は誰に?
続けて想像してください、それから一年後に赤ちゃんを抱っこしている自分自身を。
男の子ですか、女の子ですか。
待ち望んだ赤ちゃんは意外と軽いですか、重いですか。
出会って最初にかける言葉は決めていますか。
深層心理はとても敏感に身体に反映されるものです。
日本各地に「妊婦さんが作ったおにぎりを食べると妊娠する」といった言い伝えがありますが、
これらは妊娠を強く意識する事により妊娠率を高めるという先人の知恵かもしれませんね。
ですから、もし機会があれば赤ちゃんを抱っこしたり、
妊婦さんのおなかをペタペタと触らせてもらうのはとても良いことだと思います。
赤ちゃんは待ち望まれて誕生したいと望んでいるはず
しかし、赤ちゃんを待っている期間が長くなると
「赤ちゃんや妊婦さんを見たくないという気持ちになる」
としばしばご相談を受けます。
そのつらいお気持ちは痛い程よくわかります。
「妊娠したいけど、妊娠を意識したくない」
という方もおられます。
生理が来た時にあまり落ち込みたくないという無意識の防御意識があるのかもしれません。
「今回はタイミングがズレてしまったから」
と自分の気持ちに「保険」をかけておけば、
生理が来た時に「やっぱりね」と思えるからです。
そのお気持ちもよくわかります。
それでも私は意識した方が妊娠には良いと思います。
あなたの赤ちゃんは毎回毎回待ち望まれて誕生したいと望んでいるはず、
と思うからです。
毎回キチンと未来のあなたの赤ちゃんのために妊娠を期待してあげて下さい。
そして悲しい気持ちを抑えられない時は、とことん悲しみましょう。
「メソメソしていると未来の赤ちゃんが不安に感じるから泣かないようにしています」
と言われる方がおられますが、
悲しむ時にキチンと悲しめるのは大切なことです。
ただ、心と体は密接な関係にありますから、
いつまでも悲しんでいては次の卵胞の成長の妨げになります。
生理があるということは、妊娠の準備が整ったということです。
次に排卵される卵胞を成熟した状態で迎えられるように、
積極的に毎日の生活を楽しんでください。
自分の事となると厳しすぎやしませんか
「想像するお話」の続きがあります。
未来の子どもさんが初めて受けたテスト、90点のテストを持ち帰ったとします。
あなたは子どもさんをほめますか、叱りますか。
きっとあなたはほめると思います、「90点も取れた」という事を。
決して「百点が取れなかった」ことを叱りはしないでしょう。
そこであなた自身を少し振り返ってみて下さい。
あなたは子どもさんにはやさしさあふれるママなのに、
自分の事となると厳しすぎやしませんか。
「高温期の伸びが悪い」と言っては、
「基礎体温表の百点」を目指していませんか。
私は千例以上の基礎体温表を見てきましたが、
教科書に載っているようなキレイな基礎体温表なんか見たことがありません。
あなたはロボットではないのですよ、ものさしで線を引いたようになるわけがありません。
ここが悪い、あそこを変えたいと自分に否定的になる必要なんかありません。
自分に厳しくなりすぎないで、ぜひ、ここが良かった、あそこも良かったとご自分を褒めてあげて下さい。
他人の長所はすぐに気付いても自分の良い所はなかなか気付かないものです。
あなたは、今のあなたのままで良いのです。
今の輝いたままでママになることができれば、こんなにステキな事はないですよ。
必ず妊娠できます。だいじょうぶ。
一般社団法人「統合医療生殖学会(旧子宝カウンセラーの会)」
事務局長兼理事 柳田 浩二
フェイスブックも是非ご覧ください。
LINE ID yanagida kouji