「妊娠」するためには、排卵→受精→着床というプロセスが必要です。
以前のブログで「妊娠の条件」を書いたことがあります。
・良い卵子ができること
・良い精子ができること
・子宮内膜がふかふかで血液循環が良好であること
参考ブログ「妊娠力と卵子の質の関係とは?」
https://www.kodakara-c.com/blog/archives/714
上記の3つが妊娠するために必要ですが、今回は「受精」に焦点を当ててみたいと思います。
約180日かけて卵子は育ちます。卵巣の中で主席卵胞と呼ばれる選ばれた卵子が排卵され、卵巣を飛び出し卵管膨大部というところで精子を待ちます。自然妊娠では、射精された精子が子宮、卵管を通過して卵子の待つ卵管膨大部にたどりつき、卵子をみんなで取り囲み、外側の殻である透明帯を溶かす酵素を出す頭部を卵子にくっつけ透明帯を溶かし、どれか1個の精子が卵細胞膜内に突入して受精が行われます。
余談ですが、卵子は0.1mmほどあり体の細胞の中で最も大きい細胞ですが、精子は卵子に比べて全長でも0.06mmしかなく肉眼ではまず見ることは出来ません。卵子はギリギリ肉眼でも見ることができる大きさだそうです。もし精子が私たち人の大きさだとしたら、
射精された精子が受精する卵管膨大部までの距離はどれくらいになるでしょうか?なんと日本から地球の裏側であるブラジルまでの距離に相当するそうです。本当に元気な精子でないとたどりつけないわけですね。受精には精子の力が重要です。
話を戻します。卵子の外側にある透明帯の主成分は、糖タンパク質(タンパク質に糖鎖が結合したもの)です。全ての細胞に「糖鎖」が存在します。
糖鎖について
→参考ブログ「妊娠と糖鎖」
https://www.kodakara-c.com/blog/archives/261
生殖細胞の精子と卵子は、それぞれが持つ糖鎖によって細胞間コミュニケーションをとりながら受精します。精子と卵子、どちらかの糖鎖に異常があると受精障害を起こす可能性があります。糖鎖はタンパク質と結合した糖タンパク質の状態で卵細胞表面に広く分布し、精子の受容体として、受精に大きく関与しています。糖鎖異常を起こしていると受精できなくなります。
「妊娠したい!と思ったらすぐ読む本-妊娠しやすい体づくりから高度不妊治療まで」
著者:美馬博史 出版社:海竜社より抜粋
体外受精をする方の中でも受精障害でうまく受精できないこともよくあります。自然妊娠でもうまく受精できているかどうかは確認できません。受精をスムーズにすることも妊娠への近道だと考えます。
子宝カウンセラーの会では、妊娠しやすい身体つくりのためのアドバイスを常に行っています。また妊娠中の養生も妊活の方には重要なことなので、欠かさず行うようにしています。
詳しいご相談は是非、お近くの子宝カウンセラーの会、会員店に行ってみて下さい!