不妊治療の技術も日進月歩どんどん進んでいます。『卵子の老化』が不妊の原因として避けられない現状で、今話題になっています最新の治療法「オーグメント療法(ミトコンドリア移植)」を紹介致します。
オーグメント療法(ミトコンドリア移植)とは?
この治療は、腹腔鏡手術で取り出した患者自身の卵巣組織から、卵巣の細胞を採取してミトコンドリアを抽出し、体外受精の際、精子と一緒にミトコンドリアを患者の卵子に注入するというものです。
不妊症の原因の一つに、卵子の老化が指摘されていますが、このミトコンドリア自家移植によって、老化した卵子を活性化させることができれば、新たな不妊治療の方法として、朗報になるかもしれません。またこの移植法は、卵子提供や代理母出産と違い、本人の組織を使うことから、倫理的な問題はなく、法律や国の指針に触れる可能性も低いと考えられます。海外ではすでに200例が実施され、20例以上の出産につながっているとのことで、大阪市内の生殖専門クリニックが、実施の申請、2015年12月12日に承認がおりています。(日本で1施設のみの実施となっています。)
卵子「若返り」承認
毎日新聞2015年12月12日
日本産科婦人科学会(日産婦)の倫理委員会は12日、高齢出産での妊娠率向上などを目指し、自分の卵巣の中から採取したミトコンドリアを卵子に注入する自家移植治療について、臨床研究として実施することを初めて承認した。晩婚化を背景に「卵子の老化」へ関心が高まっている中、こうした治療方法が「若返り」として注目されているため、実施を容認した。
【ことば】ミトコンドリアと「卵子の老化」
ミトコンドリアは全ての細胞内にあり、エネルギーを作り出す役割を持つ。加齢で卵細胞内のミトコンドリアの量が減ったり、遺伝子変異が増えたりすると、エネルギー供給が不十分になり、卵子の成熟や受精などが妨げられ、受精卵も着床しづらくなると考えられている。
(上記は毎日新聞より抜粋)
TVや新聞でも取り上げられ話題になっています。まだまだ新しい治療法で国内でも1施設しか実施されていませんが、有効性が認められ普及するようになれば、不妊治療の妊娠率を大きく上げることができるかもしれません。
自身のミトコンドリアを移植するというのは画期的な方法ですが、ミトコンドリアとはエネルギー供給のため全ての細胞に存在するものです。やはり細胞そのものを元気にしておくことが重要で、普段からの身体づくりを大切にしていくことが妊娠率を上げることに繋がるのだと思います。
子宝カウンセラーの会では、妊娠しやすい身体つくりのためのアドバイスを常に行っています。また妊娠中の養生も妊活の方には重要なことなので、欠かさず行うようにしています。
詳しいご相談は是非、お近くの子宝カウンセラーの会、会員店に行ってみて下さい!