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東洋医学を科学する(その9)

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東洋医学を科学する(その9)

今回は引き続き人類発祥から現在に至るまでの人類の英知と経験が集積された東洋医学を、西洋医学や栄養学的見地から解説してみようと思います。
「パン食ではなく、ご飯食に替えましょう」と漢方薬局薬店での不妊カウンセリングでよく聞きますが、これを栄養学的に解説してみましょう。
まず「脂質」から考察すると一食あたりパン食は「約42g」に対して、ご飯食は「約24g」です。一日あたりの摂取上限が「約44g」ですからパン食では一食で上限近くまで摂取する事になり、ご飯食にする事で摂取してしまう脂質を約半分に減らす効果があります。次に「食物繊維」の観点から考察するとパン食「約2g」に対して、ご飯食「約9g」です。食物繊維の一日あたりの必要摂取量は「約20g」ですから、ご飯食に替える事で食物繊維の一日の必要摂取量の半分を賄えパン食時の「約4.5倍」も摂取できます。「妊娠しやすい身体作り」の観点から多嚢胞性卵巣の原因になる脂質の摂取を減らし、卵巣や子宮の血流を促進する食物繊維の摂取を増やす事の出来る「パン食からご飯食への転換」は、妊活される方々にとって理にかなっています。
「付け合わせ」という別の観点から考察してみます。パンの「付け合わせ」のコーヒーやバナナ、マンゴー、パパイヤ、ヨーグルト、白砂糖等は東洋医学では「陰性食品」と呼ばれ全て体温を下げる食品です。パンに塗るマーガリンはトランス脂肪酸が多く、アメリカでは摂取制限があります。逆に白米は9種類の必須アミノ酸を全て含んでおり、発酵食であり「畑の肉」と呼ばれる大豆を使用する納豆や味噌汁を組み合わせると「完全栄養食」と言っても良い程必要な栄養素が摂取できます。
「赤ちゃんの赤ちゃん」と言える卵子は、全て私達が食べた物だけで作られます。お腹の赤ちゃんは、更にママが食べた物だけで育てられていると言えます。「千里の道も一歩から」と言います。妊活の第一歩は、食生活の見直しから始めてみましょう。
一般社団法人「子宝カウンセラーの会」事務局長兼理事 柳田浩二
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